

身体への影響
睡眠中に蓄えられるはずのエネルギーを十分に蓄えられないため、体力の低下につながります。また、自律神経・ホルモン調整が乱れて免疫力が低下するため、 さまざまな症状を引き起こすことも考えられます。不眠により持病があらわれやすくなるので注意が必要です。
精神への影響
暗い気持ちや消極的になりがちになるほか、場合によっては片頭痛や吐き気がして食欲がなくなるということもあります。不眠は、精神衛生面でも悪影響をおよぼします。
心的・行動的な影響
注意力・判断力が低下してミスを起こしやすくなる、作業能力が低下して必要以上に時間や手間がかかる、という影響にもつながります。不眠により事故の発生率が高まり、交通事故にもつながりかねません。
睡眠は「量より質」です。どんなに長く眠っても、眠りが浅く、ぐっすり眠った満足感がなければ睡眠不足と同じなのです。質のよい睡眠《快眠》とは、『寝付 きが良く朝までぐっすり。起きた時に爽快感のある睡眠。』の事を言います。質の良い眠りは、その日の疲れを取り、翌日の鋭気を養い、精神的な安らぎを与え てくれます。したがって質の良い眠りは健康な心と身体をつくると言っても過言ではありません。
| ちょっとお昼寝なんて感じで、ソファーや畳で横になると、自然に手を頭の後ろに組んで枕代わりにした経験があると思います。枕がない場合は身体の一部を枕代わりに使うほど人は無意識のうちに枕を求めているのです。では、人はどうして枕を必要とするのでしょうか? 立っても寝ても同じ姿勢 人類が直立歩行を始めるようになってから、それに対応するように身体の骨格は自然とS字になっています。このS字をキープできていないと肩こりや腰痛の原 因になるのです。そして、直立した姿勢をそのまま横に倒してみると、首の間に約1㎝から6㎝程度の隙間ができます。そこの部分を適度に支える枕が理想なの です。自然なS字をキープして眠るために、まくらは欠かせません。また頭部の重さを支えている頸椎も安定させる必要があり、その役目を枕にしているので す。よって枕は人間学的に必要なものなのです。 |
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~枕の重要性~
枕は、五感が集中している頭部に反応し、快適なのか不快なのかを脳に伝えています。
また、首には気道、食道、血流、神経などの機能が集中しているので、合わない枕を使用していると健康面でさまざまな障害が発生するのです。睡眠は脳を休ま せるためでもあります。その大切な脳の安全地帯を作り、安全で快適な睡眠空間を作る役目をまくらが担っているのです。そのまくらが高すぎたり、低すぎたり したときの脳へのストレスは、計り知れないものがあります。
~「40歳は首の曲がり角」~
頸椎は7つの短い骨が連結してできており、この骨と骨の連結部分に「椎間板(ついかんばん)」と呼ばれるやわらかい軟骨がクッションの役割を果たしていま す。子どもはこの椎間板の弾力性があるが、20歳を過ぎる頃から徐々に老化が始まり、年齢を重ねるにつれ水分を失って硬く変性していく。「お肌の曲がり角 が25歳と言うように、40歳は首の曲がり角」。急速に椎間板の老化が進む結果、その人に合った形で首を固定しないと深い眠りが得られなくなるのだ。だか らこそ、寝ている間だけでも首に負担をかけない形で休めることが重要で、合わない枕を使い続けていると首筋から肩にかけてのコリや痛み、頭痛、腰痛、手の しびれ、めまい、いびき、不眠など、不快な症状が現れてくる。
~枕と寝返り~
重要なのは寝返り!一日の睡眠の中で人にもよりますが20回以上寝返りをするのです。
寝返りは睡眠中の体への圧力を一カ所に集中させないように、さらには湿気や熱から逃れるために行われ、この寝返りが自然に行える枕が理想なのです。寝返り は少ないからと言ってよいという訳ではなく、ある程度寝返りもした方がよいと言われています。また寝るときは仰向けで寝ていても、寝ている途中で横向きに なることもあります。実はこれも意外と多く、横向きで寝ている時間の方が長い方が多いのかもしれませんので、必ず横向きで寝てみて、自分に合っているかを チェックする必要があります。
~枕が合わないと…~
枕が合わず頚椎が圧迫されることにより浅眠やいびき、手の痺れや肩こり、などの原因になり、また寝返りがしにくいため、寝ちがえや首痛を起こすこともあり ます。枕は、睡眠時に頭と首(頚椎)を支える役割を果たしているので、高すぎると首に無理な負担がかかり、首筋や肩こりの原因となります。逆に低すぎると 血液が頭に下がり、脳を刺激して寝つきが悪くなります。また、枕が硬すぎても柔らかすぎても快眠は妨げられます。特に柔らかすぎる枕は、深く沈みこんで頭 と枕の設置面積が大きくなり、寝苦しく熱もこもりやすくなります。そこで首部分は適度に硬く弾力性があり、後頭部の当たる部分はやや柔らか目が理想的。
| かたよった枕 (あお向け) |
枕の構造に工夫がないと寝返りをうつたびに中の素材が片寄り、首の支えがなくなる。 →肩こり・首の痛み・いびき |
かたよった枕 (横向け) |
素材の片寄りによって寝返りがうちづらくなり、首が不自然に曲がる。 →首の痛み・肩こり |
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| 沈み込む枕 | 枕がへこみ過ぎて枕が無いのと同じ状態になり、頸椎が伸び、浅い眠りに。 →首の痛み・肩こり・いびき |
あご上がりの枕 | 身体が沈み混んでしまい、枕が高い状態と同じ結果に。眠りが浅くなる。 →肩こり・首の痛み・いびき |
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快適なふとんの中は温度33℃湿度50%
さむ~い朝、寝床からはなかなか起きられないものです。この時ふとんの中は約33℃ぐらいあります。そして、最も快適に眠れるのが湿度50%。寝具を選ぶ ときは、この条件を満たせるようにすることが大切なのです。このことを寝床内気候とよびます(㈱東洋紡の登録商標です)
日本は多湿 湿度を制する者が、眠りを制す
通常33℃といえば、真夏の熱帯夜以上。ふつうならとても寝ていられません。それは湿度が高いから不快指数が高くなるためなのです。吸湿性の悪いアクリル 毛布を使っていて、足が蒸れてふとんを蹴飛ばした、という記憶は誰に出もあるはず。人間は一晩にコップ一杯分の汗をかきます。湿気を素早く逃がして湿度を 低くすることが快適な睡眠の第一歩といえましょう。
いかしにたら熱を逃さずにすむかヒトの体温は約36℃、一方皮膚の表面温度は平均が31.4℃。33℃とは、ヒトにとって最も快適な温度なのです。
最初のノンレム睡眠時における急激な湿度変化に対応
最初のノンレム睡眠が大切だと考えます。それは、1.徐波睡眠と呼ばれる深い眠りが得られる。2.同時に成長ホルモンが最も多く分泌される。3.同時に最 も多く汗をかくという状態になります。逆に言えば、この時の急激な湿度変化に対応して、素早く吸湿発散させるしくみが必要であるということです。ポリエス テルなどの合成繊維は、吸湿性があるといわれるクオロフィルなどでも、この追従性能が悪く、結果蒸れます。自然の状態に近い天然素材が最も優れているので す。
枕選びに大切な条件、それは今お使いの敷き寝具との関係です。柔らかいタイプの敷き寝具の場合、体の沈み込みを考えて、柔らかめの素材の枕を選びましょう。硬めの敷き寝具の場合は、硬めの素材の枕を選びましょう。
~枕の通気性~
基本的に睡眠時は、頭はあまり暖めず、逆に足は暖めて眠るのが理想と言われています。
つまり枕には頭の温度があまり上昇し過ぎないような機能が求められます。
枕に熱がこもるかこもらないかは素材や形状によって左右されることが多く、購入時にはその辺りもチェックする必要がありそうです。素材の場合は、その素材自体が熱を持ちづらいものであるか、または素材に熱を逃がす技術等が含まれているかをチェックしましょう。
形状の場合は、その形が熱を放出できる構造になっているか、熱が貯まりづらくなっているかをチェックしましょう。通気性が悪いと、夏場にムレたり、カビの原因になったりと、不衛生になってしまいます。
一般的に言われる通気性に優れている素材とそうでない素材を分類してみました。
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通気性が悪いとされている低反発ウレタンも最近では技術的に発達し、通気性は改善されてきてはいます。低反発ウレタンの枕の通気性を調べるのであれば、枕に顔を埋めてみてください。それで普通に呼吸ができれば一応は合格ですが、全く呼吸できないようであれば熱はこもると思われます。
基本的に枕が硬すぎると、寝ている時の不快感がある他、頭部が安定せず、肩こりや筋痛の原因となることがあるようです。逆に柔らかすぎると、頭を乗せたときに沈む分、枕と頭部の触れ合う部分が大きくなるため、蒸れや息苦しい原因となることがあるようです。
どちらにしろ、自分で快適と感じる硬さを選ぶといいと思います。
傾向としては、やはり男性は硬め、女性は柔らかめを好む傾向があるようです。
枕の硬さは、中の素材で決まります。
「枕」の基本は「高さ・硬さ・大きさ・素材」
合わない枕では、頚椎が圧迫されることにより浅眠、肩こり、いびきなどの原因になります。
また寝返りがしにくいため、寝ちがえや首痛を起こすこともあります。
高すぎる枕でも頚椎に負担がかかり、腰痛やいびきの原因になることがあります。
疲れている時は、高い枕を気持ち良く感じることがありますが、これは首筋、背中の一時的なストレッチ効果によるもの。時間がたつと逆に筋肉の緊張でコリ、痛みを生ずることがあるので注意が必要です。逆に枕を使用しなかったり、低すぎたりすると、浅眠、顔のむくみの原因となります。なお、肩こりは、一般に高い枕では、首筋から肩・背中にかけて痛みを感じ、低い枕では、首のうしろから後頭部がこることが多いようです。
日本国内の枕の売上高は、2000年では約900億円程と言われ、2003年には1000億円市場になるという予想もあります。これは10年前の約2倍で、年々枕市場は拡大し、販売個数は推定3000万個、ということはひとつあたり約3000円程度が平均販売価格となります。
ただ不思議なことに枕の販売額は年々増えているにもかかわらず、販売個数にはそれほど変動がありません。つまり枕もだんだん単価があがり、高級志向に傾いているようです。
ちなみに年々市場が拡大しているのは寝具の中ではこの枕に限られているようです。
年々枕が見直されているということなのかもしれません。
ただ実際には枕だけでの公式なデータ公表はなく、あくまで推定ですので予めご了承下さい。
1.枕の購入限度額調査

2.枕を選ぶ基準調査

~理想的な枕~
「心地よい睡眠を得るためのよい枕とは?」
自分がリラックスして立った時の状態を眠っている間もそのまま維持できるのが基本である。
~枕の高さ・大きさ~
男性なら後頭部が5~6センチ、首に当たる部分が7~8センチ。
女性は後頭部が3~4センチ、首に当たる部分が5~6センチ。
寝返りをうてる十分な大きさ。寝返りは一晩に20回以上。
枕の横幅は、左右に反転しても余裕のある60センチ前後を目安に。
奥行きは、首と肩を安定させ、肩を冷やさないために40センチ以上。
また、素材は好みのやわらかさより、やや硬めと感じるものを選ぶほうが首が安定する。
やわらかすぎる枕は首に負担がかかり、眠りが浅くなるのだ。
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睡眠時の寝返りは1晩で約20回以上。 いくら寝返りをうっても、きちんと首をサポート してくれる理想的な枕は肩幅より10cm以上 あるサイズ。 1.7倍が理想といわれる。 |
日本最古の枕は、弥生時代らしい。
2000年、福井県清水町にある甑谷在田遺跡で、日本最古の枕と思われる木片が見つかった。でも、見つかった場所は棺の中で、被葬人用の枕だったらしく、生活の中で枕を使用していたかは不明。 昔は枕が木だったから、枕という漢字は、「木へん」なんですね。
枕にも寿命はあります。
素材や利用の仕方によって寿命は変わりますが、各素材の寿命の目安は下記のとおりです。
昔からよく北枕はいけないと言われています。
それには2つの説があるようです。ひとつは、昔、お釈迦様が亡くなった時に、北向きに寝ていたからという理由。お釈迦様はとてもお偉い方だったので、そのお釈迦様と同じ向きで寝ては申し訳ないということで北枕が敬遠されているのです。
もちろん科学的に悪いという根拠はありませんが。もう1つは、家相的に不向きという理由。
家相では、寝る方向というのはとても重要視されていて、北枕以外にも部屋が別々でも二人の人がT字になって眠ることはよくないと言われていたり、足を向けられた人は運気が奪われてしまうといったように考えられているようです。
普段の寝不足、休日の寝だめでは補えません....
休みの日に遅くまで寝ている人ほど不眠や抑うつを訴える割合の高いことが17日、働く人を対象とする内村尚久久留米大准教授(精神神経学)の調査でわかった。
平日の睡眠時間の短さは、抑うつと強く関連していた。同准教授は「時間が不規則だと睡眠感が得られない。良い睡眠のためにはできるだけいつも同じ時間に起きることが重要」としている。調査は昨年12月、首都圏の35~59歳の勤労者約9千人を対象にインターネットで実施、約6千人から有効回答を得た。
それによると、平均睡眠時間は平日6.1時間、休日7.3時間。休日の起床時間が平日より2時間未満遅い人が不眠を自覚する割合は25.9%なのに対し、2~3時間で29.4%、3時間以上で33.3%と、平日との差が大きいほど不眠の人が多かった。抑うつ経験も、2時間未満4.3%、2~3時間5.2%、3時間以上6.2%となった。平日と休日の睡眠時間の差で見ても、同様の結果となった。
抑うつを訴える人の割合は、平日の睡眠時間が7~8時間の人で2.3%と最も低い。
それより短くなるほど高くなり、4時間未満では16.4%に達した。また抑うつ状態がある人(285人)のうち、不眠に悩む人が自殺を考えたことのある割合は26.2%で、不眠でない人では16.4%だった。
2007年3月17日
日本経済新聞(夕刊)の記事から引用。